2013年3月4日月曜日

築地本願寺の紫水ラウンジのお珈琲



ううむ、なんだ、なんの変哲もない写真になってしまったのである。

築地本願寺を写真や動画を撮ったりしてうろうろして、まあ、なんか飲みたくなったので探したら、本堂右並びの第一伝導会館に日本料理紫水てなお料理屋さんのラウンジでコーヒーが飲めそうなのでコーヒーを飲んだのである。

あたしのお隣には、お茶会とおぼしきおねーさまやおばさまが8人でお着物でお上品にお松花堂弁当なんかをお召し上がりであるのである。

まあ、ご存知のように、茶道(さどう、ちゃどう)とは、湯を沸かし、茶を点て、茶を振る舞う行為、また、それを基本とした様式と芸道であるのである。

元来「茶湯」(ちゃとう)「茶の湯」といったのであるが、千利休は「数寄道」、小堀政一(遠州)は「茶の道」という語も使っていたのである。

だから某国営放送大河時代劇等で茶道を「ちゃとう」と言ってるのは「茶湯」つーことであるつーことであるわけである。

それで、江戸時代初期にはすでに茶道と呼ばれ、海外では「Japanese tea ceremony」として岡倉天心が紹介し、以後その名前で定着することとなったのであるつーことであるのである。

現在一般に、茶道といえば抹茶を用いる茶道のことだが、江戸期に成立した煎茶を用いる煎茶道も含むのであるつーことであるが、この煎茶道が家庭に普及してあたしらが日常飲む煎茶のお茶となったわけである。

つーことで、ほほう、なるほど、茶道は芸道なのね。

つーことは茶道の家元は芸の道を極める人だから芸人であるのね。

ああ、だから芸人の親方の談志師匠のところも家元制であるのであるなあ。

落語といっしょにするな?

ふざけちゃいけません、落語は江戸時代に成立した伝統格式のある、日本の誇るべきすばらしい話芸であるのである。

まあ、それはともかく、その茶道てなものは裏千家と表千家が有名であるが、他にも無数に流派があるので、まあ、その様式作法についてはなんともかんともいいようがないのであるが、お上品に格式形式にのっとり出されたお茶を、日本古来のお食事作法にのっとり口をとんがらかしてズズズーっと高らかに音を立てて飲むのである。

いや、べつに批判してるのではないのである。

作法であるから、お嬢様や奥様がお上品にお取りお澄ましになったお顔で、お上品にお着物をお召しになって、お上品な身ごなしで茶碗を両手にお持ちになり、茶会などでは飲み口を回したりしてから、お口をとんがらかしてズズズーっとこれでもかと四方に鳴り響くように音を立てるのが正しい作法であるのである。

そばを江戸っ子が勢い良くズルズルズルーっとこれでもかと音を立ててすすらないと通の人に叱られる場合もあるのと同様に、音無しで茶をいただくと師範家元にきつくお叱りを受けるかもしれないので夢々油断をしてはいけないのである。

だから、批判をしてるんじゃありませんったら。

伝統作法習慣を解説しているわけであるのである。

まあ、これをフランス料理のマナー教室で出てきたお紅茶を同じように口をとんがらかしてズズズーっと高らかに音を立てて飲んだら、しまいにはマナー教室のセンセーにうしろから平手打ちをくらって「いいかげんにしなさいっ」とツッコミをいれられる可能性もあるのであるが、所変わればマナーも変わる、郷に入っては郷に従え、仏の顔も三度までであるのである。

てなことで、あたしもお茶会のお上品なお着物のお嬢様奥様方のお隣の席で、日本料理店の和風ラウンジ喫茶室で洋風喫茶の作法通りにお珈琲を音もなく速やかに喫したのである。

つーことで、笑いが取れないまま、お上品に大変美味しゅうございましたのである。

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