2019年9月16日月曜日

大山こま参道で猪鍋と白玉小豆を食う


数十年前まで我が家に大山阿夫利神社の神職である先導師さんがお泊りになって周囲にお札を配ってあるいた縁から、年に一度は大山参りをするのが当家伝統の行事である。

まあ、青梅の御嶽神社の御師(おし)さんも時期になると我が家にお泊りになってお札を配って歩いた縁から、御嶽神社にも毎年参拝するわけであるので、この二つの神社に毎年お札をいただきに行くのであるが、ものすごくめんどくせー、あ、いや失礼、このような人生の楽しみを与えて頂いたご先祖様に感謝の念を禁じ得ないのである。


大山阿夫利神社に行くには、大山ケーブル駅までこま参道の362段の階段を登るのがあたしら筋肉マニアの楽しみである。


こま参道には先導師さんの経営するお宿が多々あって、豆腐料理や獅子鍋鹿鍋てなものを楽しめるのであるが、今回は「先導師旅館ねぎし」で昼飯である。


門の看板に先導師根岸巳恵造と大書してあり、相手にとって不足はない申し合いである。

この場合、申し合いの用法が適切かどーかは定かでないが、とにもかくにも入口の階段を上がって歩を進めないことには昼めしが食えないのである。


旅館となっているが、いわゆる宿坊であるので、そこはかとないおもむきのある造りで、これがまた、あたしら修行僧にはまたとない嬉しさを与えてくれるのである。


庭園のお池には鯉だっているのである。


ふた部屋の客室を衝立で仕切って、4組がご一緒にお食事ができるていの配置である。

お隣のご夫婦が先におられたのであるが、食事がお済みになって、あたしと入れ替わりにお帰りになったのであたし一人で貸し切りである。


これが一人旅の醍醐味であるが、友達がいない変わり者の常であるというのも言うまでもないことである。


なにしろ至道であるので、あたしら修験者にはうってつけのお食事処と言わざるを得ないのである。


能書きたれてるだけでは先に進まないので、とにもかくにもお品書きを見て、「ううむ、今日の気分は猪鍋だ」つーことでご注文である。


この猪鍋の味噌がまたぜつみょーで言うに言われぬ味わいである。


猪鍋をつつがなく完食して、さて飯のあとは何が何でもデザートを食わなければならないという強迫観念にいざなわれて、階段をあざやかな足取りで駆け上がって、数年前に豆腐料理を食ったかんき楼で本日は甘味をご所望である。


白玉に小豆と柚子ジャム、さらに砂糖たっぷりコーヒーを飲むのは珈琲党の党規約であるので、カロリーを十分に補充して、まだまだ続くケーブルカー駅までの階段踏破の激烈な筋肉疲労に備えるのである。

362段でそんなに言わんでも。


かんき楼の前にある戸隠神社に参拝して、いつものごとく大枚100円を寄進したのは言うまでもないことである。

2019年9月7日土曜日

箱根関所で箱根そばを食う



まあ、なんである、箱根は東京から近い観光地であるので、この芦ノ湖畔にある箱根関所跡の施設にも何度か来ているのであるが、来たからには一応ネタにするわけである。

今回は関所跡の展示物を見るわけではなくて、ドライブ途中の昼めしのために寄ったので、ロケも関所前の商店街から関所入口までである。


箱根であるから、そりゃなんといっても箱根そばで、エビのかき揚げ付き十割そばである。

お品書きで「桜エビかき揚げそば」ではなく「エビかき揚げそば」とおっしゃってるので偽装ではないのであるが、食ってみると「オキアミのかき揚げそば」である。

今年は桜エビが記録的な不漁てな話も聞くのでさもありなんと思うが、「こだわらない」を人生のモットーとするあたしも「オキアミのかき揚げ」と明記してあったらさすがに二の足も三の足も踏むので、経営者の売り上げ対策における苦肉の策とご推察申し上げて、もちろん軽やかにご完食の運びである。

食については常に最良最高のものを求めてやまないわけであるが、無けりゃ無いで出されたものをそれなりに心行くまで味わってお召し上がりになるのが世界の食糧危機を憂うる食通のたしなみごとである。


それにしても、グーグルマップの360度カメラで、日本はもとより世界中の街角から路地まで、よほどの辺境や事情のある地域でない限り、街歩きをしてるように見ることができることに、今さらながら驚くのである。


新鮮なものを見て脳のリフレッシュを行うことが観光の目的のひとつであると思うが、昨今は、お出かけになるときはあらかじめグーグルマップの360度カメラで周囲の事情を理解してからというのが慣習となって、すでに観光が済んでるような本末転倒の脳の具合いである。

旅の楽しみのひとつの食事にしても、その店の場所も店装も、メニューから内部の写真やおおむねの評判まであらかじめ知ってしまうので、行った時にはなじみの店である。

スマホを子供まで持つという情報化社会が急速に進化して、なんでもかんでもあらかじめ知るという今日の事情が悪かろうはずはなかろうが、もうすでにDNA検査を請け負うと言い張るご商売も乱立して、情報化社会がこのまま進めば自分の寿命も未来も先に知ってしまい、その後は余生てな感じの味気ない人生を送る人ばかりになる可能性もあるわけである。


2019年8月29日木曜日

早朝の中央自動車道談合坂SA(下り)で朝めし日牛ハラミステーキ重とミルクパンを食う



まあ、高速道路の人気サービスエリアの談合坂も、平日の早朝であるのでこの空気である。

早朝といっても6時半ぐらいであるので、それなりにめし食ってる人はおられて、まあ、夏休みの最終週ということもあるとは思うが、やかましい、いや失礼、元気なお子様連れのご家族も多々おられるのである。

さらには高齢ドライバーがやたらと目につくのであるが、まあ、平日に暇なのは退職したご高齢者であろうから、健康保険があってそれなりに高度な医療を平等に受けられるご長寿社会満喫の日本とすれば当然こーなるし、今後はますます増えるわけである。

しかし、高速道路に高齢者があふれている昨今の状況をつらつら鑑みれば、これは早く自動運転の時代が来ないと、さらにヤバいことになるなと危惧するのはあたしだけではないのも想像に難くないのである。

今後のIT企業の宝の山はこの方向であるのは明白であるので、孫さんには、ぐーぐるやあっぷると資金力の差はあれ、AIの研究開発で世界を席巻していただきたいと切に希望するのである。

あいかわらずのでたらめかよ。


それでまあ、高速道路高齢化時代の問題はさておいて、朝めしはなんにするかという差し迫った問題を解決すべく、並んでる店をあれこれ物色して、なじみのサーロインステーキの店がパスタの店になってることに気が付いたのである。

「ううむ、朝のサーロインステーキが食えなくった、これはどうしたもんか」と肉好きとしては致命的な変更に困惑してうろうろしてたら、「すた丼」てな豚丼の店に「牛ハラミ重1520円税込」てなお料理があったので、即刻ご注文したのである。

出てきたら、店頭の食欲をそそるみごとな写真の面影はなくて、予想外のさんざんな盛り付けであるが、食ってみると、これが意外に肉が柔らかくて焼き加減と味付けがぜつみょーで、なんとこれがうまいのであーらびっくりねである。

まあ、これまでのそれなりに長い食レポ生活の経験上、お料理というものはだいたい見かけ通りの味であるのを脳裏基底核の暗黙の了解としていたが、それでも食ってみないとわからないのもあるということに今さらながら人生の奥深さを感じてうっすらと涙も滲み出す今日この頃である。


デザートにミルクパンを食ってこーしーを飲んで、本日の朝めしはみごとに終了である。

日本の医療は果たしてあたしの怒涛の食いたいもん食いたい放題生活に追いついてこれるのか、この先、象気功が更新しなくなった時が日本の医療の敗北であるとあらかじめ宣言しとくわけである。


まあ、それにしても、あたしのフードコート好きは高速道路のサービスエリアから始まったといっても過言ではないので、今でも高速道路に入ると何を食うかで気もそぞろのあれこれである。

このようなものを創りたもうた神の采配に心より感謝して、日々の糧をありがたく貪り食う心意気である。

無神論者が何を言う。


2019年7月23日火曜日

羽田空港国際線ターミナルで海鮮パスタとソフトあんみつとぜんざいを食う


羽田空港に用事のあるときはたいてい昼めしは江戸小路てなレストラン街である。


まあ、べつに今回の店がどうのこうのではないのであるが、羽田に限らず成田空港にしても、ゲート内ゲート外に関わらず、飲食店やファーストフードの日本人ウエイトレスのおねーちゃんのとんでもない横柄な対応にときおりあーらびっくりねするのである。


いまどきファミレスのバイトのおねーちゃんでも、もう少しましだと思うが、いくらなんでも英語が多少できるぐらいであーなるとも思えないので不思議の国のなんちゃらである。


まあ、もちろん、以前の荒れ果てた羽田成田の飲食店に比較すればあれこれのクオリティが数段よろしくなっているのであるが、それでもおねーちゃんの接客態度についてはなんなんでしょーねというあれこれの感想を持つときがしばしばである。


それで、空港にお勤めの知人にこのことを聞いてみたら、「あー、あれね、あれはつまり、ほら、某ちゅーごくじんの皆さんをしょっちゅう相手してるとあーなるのね」てなご説明である。


まあ、たしかに某ちゅーごくじんの観光客の皆さんが怒涛の数で押し寄せてる感覚もあるので、なーるほど!!と、いちおうのご納得であるが、あたしが店を出る時に顔を合わせたウエイトレスのおねーちゃんがくるりと後ろ向いてしまうに至っては、おいおい、いくらなんでも客が出る時は「ありがとうございます」ちゃうんかいとツッコミをいれたくなる非常事態である。


この動きに、そばにいた店長らしき男性からご注意もないのであるから、まあ、ふつーの対応であるらしいことにさらにあーらびっくりねである。


まあ、基本的に旅行途中のフリ客であるので、どうしてもその場限りの接客になるのかもしれんが、あたしみたいにときどき用事で空港に来る人もおられるだろうから、すごいねこれはと驚く人もおられるだろうてな思いである。

今回の店がどーのこーのではないということをもう一度念のために言っとくのである。

なんで念のためなの?

しらんがな。


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2019年6月26日水曜日

山薬清流庵で自然薯づくし御膳を食う


店名が「山薬清流庵」である。

店名の冒頭に「山薬(さんやく)」と言い張ってるのである。

これはどう考えても、薬膳であることはあたしのようなナニのやからにも想像に難くないのである。

まさに医食同源、食により身体も運気も左右され、しいては運命をも左右し、人生の成り行きが左右されると常々わめいてる象気功の趣旨に限りなくご賛同いただける経営方針である。

食がよろしければよろしい人生が約束され、食が悪ければ悪い人生が待ち受け、自堕落な食生活に明け暮れすれば、予告なしにいきなり明日の朝にはむくろとなり、その生を閉じることとなる場合もあるのである。

キャッチフレーズは「自然薯とろろ・麦とろおばんざい」である。

氣の養生をなりわいとするあたしら気功師にはどの語彙も脳の深部をかき回してやまない魅惑のあれこれである。

日頃から肉食をこよなく愛し、気功師にあるまじき肉まみれのあたしの人生には一服の清涼剤あるいはカンフル剤になるであろう巡りあわせに、神の思し召しあるいは神のみこころの深さを思い知る今日この頃である。


まあ、いつもの神によいしょのおためごかしはともかく、いずれにしてもこのところ昼めしは二人前三人前にケーキ付きは当たり前という、気功家としては言語道断の暴虐な食生活を深く反省して、本日のメニューは「自然薯づくし御膳」である。

自然薯の刺身、自然薯100%のとろろ、自然薯の揚げ物、自然薯の煮物、自然薯入り麦とろ黄金ご飯、シジミの味噌汁という、実に薬膳のおもむき満載のお料理である。

血の濁りが浄化されて血液の流れがいやおうなく改善され、ああ、あたしの全身37兆個の細胞は轟轟と呼吸をし、生命エネルギーとしての氣が時空を超えて全身に隈なく張り巡らされた氣道に充ちる感覚にしばしの時を忘れるのである。


2019年5月18日土曜日

南インド料理のプレーンドーサ サンバル セットを食う


イオンモール多摩平の森の巨大なフードコートの南インド料理のアナス ドーサ ビリヤニてな店に二度目のご来店である。

前回はカレー味のポテトを包んだマサラドーサてなお料理をお召し上がりしたのであるが、本日はプレーンドーサ サンバル セット770円である。


プレーンはなんのことかと思ったら、巨大な三角錐の中はなんにも入ってない空で、つまり、米とウラッド・ダール(ウラド豆の皮を剥いてひき割ったもの)を混ぜて伸ばした薄いクレープ状のドーサをちぎって、サンバルてな南インド方面のカレーとココナッツチャトニに付けて食うという、シンプル極まりないお料理であるのである。

770円てなリーズナブルなお値段はそのせいであったわけである。

あたしみたいな大食い者には、とてもこれで足りるとはとても思えない量であるが、南インド方面の日常では普通の量であるのかもしれないのである。


しかし、案の定、食ったらさらに腹へったのである。

これはいかん、さらになんか食わんんと午後の体調に差し支えると思って、広いフードコートを徘徊してあれこれ物色したのである。


そしたらエライ人気で店からはるか遠くまで行列のできてる店があるので、なんだと思ったら讃岐うどんの丸亀うどんである。

まあ、あたしは並ぶのが大嫌いな上に、丸亀うどんはこれまでに何度か近所の店でご賞味してるので、スルーである。


それで、他にはなんかないかなーと探したら、テキサス ステーキ キングてな、ボリューム感満点のネーミングの店があったので、240gテキサスステーキおろしポン酢ソース1420円をご飯大盛り無料でご所望である。

ほぼ生肉をじゅーじゅーと自分で焼いて食うという、焼き立ては安い肉でもうまいという肉食の王道をつかむ焼肉方式のテイストである。

文章の組み立てに若干の無理があるが、どちらかといえば差しさわりのあるおもむきの内容をうまくかわすあれこれである。

大変おいしゅうございましたのである。


2019年4月27日土曜日

熱海港の漁師食堂浜焼き貴美で浜焼きと鯵のたたき丼を食う


漁師食堂浜焼き貴美は、なにしおう熱海秘宝館の前にある浜焼きの店である。

まあ、ご存知の方もおられるとは思うが、その目の前には、かの熱海こーらくえんホテルがあるのである。


秘宝館と熱海こーらくえんホテルであるから実に微妙な取り合わせであるが、何が微妙なのかはこの際言わんとこ、である。

昼メシを食うにあたって、熱海こーらくえんホテルのレストランで3000円のランチブッフェも一応対象になったのである。


しかし、入ろうとしたら入口のドアマンのにーちゃんが、いつものごとくサンダル履きでポロシャツのあたしを怪しげな目で見て「ご宿泊のお客様ですか?」てなことを言ったので、2階のロビーからの眺めを撮っただだけで、食ってやらんのである。


あたしは夏場はどこでもサンダル履きでアロハかポロシャツであるので、ちょっときどったホテルでメシを食おうと思うと例外なくとんでもない扱いを受けるのであるが、ならば昔のように「サンダル、運動靴、アロハ、ポロシャツはお断り」と書いておけばいいのである。


暗黙の了解なんかあたしの知ったこっちゃないので、今年の夏も基本的にサンダルにアロハでどこでも行くのである。

いい大人とは思えない生活態度であるが、あれこれ窮屈な社会であるので、格好ぐらいは好きにさせてくれつーことである。


でも、場所よっては言葉に尽くせないひどい扱いを受けることになるので、よゐこは真似をしてはいけません。


もちろん、にーちゃんの無礼な態度があってもなくても、最初からこーらくえんホテルのレストランよりは浜焼きの勝ちである。


この雰囲気だけでもたまりませんやね。

大変おいしゅうございましたのは言うまでもないことである。

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2019年3月28日木曜日

高幡不動に開運そばを食いに行く


高幡不動尊といえば門前にある高幡不動尊御指定の開運そばである。

以前にもネタにしたのであるが、食ったらあれこれネタにしないと気がすまないのは食レポブロガーのあれこれであるので、これから先もネタにするかもしれないあれこれである。

あれこれかよ。

あざやかなツッコミも決まって、本日のご所望は天ざる蕎麦1300円であるが、海老とキスの天ぷらがついて、「ああ、日本の春はこうでなくちゃ」という感激に涙も溢れてくるのである。

ウソ泣きの涙を拭くふりをして天ぷらの上にかかっている稲穂の素揚げをパリパリとかじって、行く春をさらに満喫して、開運にことほぐことしばしの安らぎである。

ううむ、いかん、春先はどうも脳のちょーしがさらにおかしくなる。


先日、高幡不動尊の火防守りをいただきに来たときに、この開運そばを食わすに、食べログでみつけたスペイン料理を食ってしまったので、開運してないわけである。

それで開運をいただきに一念発起して食いに来たのである。

まあ、そんなに張り切るもんでもないが、ぶっちゃけて言えば、急にそばが食いたくなったので仕事のついでに立ち寄ったわけである。

あたしは幼少のみぎりからの筋金入りのそば好きであるので、ときおり意味もなくそばがくいたくなるのである。

きっと前世はそば打ちの職人かそばの屋台のおやじだったのかもしれないのである。

あるいは「もっとそばを食いたい」と悔いを残して死んだそば好きの人の霊が憑依してるのかもしれないのである。

陪審員の方はこの発言を無視してください。

それで、お寺の境内の駐車場に車を停めたので、もちろんお礼にお参りして大枚100円のお賽銭をご寄進申し上げたのは言うまでもないことである。


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