高幡不動尊に火防守りのお札をいただきに参拝するにあたって、さて昼めしはどこにしようと食べログを見たら、高幡不動駅のほど近くにスペイン料理マリベンてな店を見つけたのである。
それで、参拝の後、スマホのぐーぐるの道案内を頼りにあちこちうろうろしたのであるが、これがなかなか一筋縄ではいかないややこしさで、駅前メインストリートに面したビルの裏側に入口があるのである。
それで店内にご入場遊ばすと、ディスプレイが実にスペインである。
いや、まあ、スペインに行ったことがないので、これがスペインかどうかは定かでないが、さもありなんということである。
とにもかくにも、このマリベンはスペインで修業したシェフが腕を振るう本格的なお料理とホスピタリティの高いサービス!と言い張る本格的なスペイン料理のお店であるつーことである。
なにしろホスピタリティであるので、ええと、まあ、このへんでお願いします。
まずはアパタイザーであるが、なにしろスペイン料理は世界遺産の地中海料理のひとつであるので、地中海の香りがほのぼのと立ち昇るあれこれである。
この先あたしはどうしたいいんでしょうか。
しらんがな。
続いて、小ぶりなパンが一個とスープである。
パンにスペインも何もあったもんではないと思うが、スープは実にスペインである。
続いて、メインディッシュの牛ひれ肉のお料理である。
このひれ肉の柔らかさがなんとも地中海の穏やかな気候を想起させるとともに、スペイン料理の代名詞のオリーブオイルとニンニクのほのかな香りに包まれて、ううう、グルメぶってあれこれして、なんか行き止まりの路地に迷い込んだようで、人間というものは無理をするとかような仕儀にあいなるわけである。
最後はデザートのシャーベットとお紅茶である。
このお紅茶はコーヒーも選べるのであるが、今日のあたしはお紅茶をお上品にお飲みになりたい雰囲気であるので、白いカップに砂糖を2個いれて、そのたおやかな香りを、やめなさい、詰まるのわかってるんだから。
ランチとはいえコース料理であるので、ウエイターのおにーさんがちらちらこちらを見ながら、食べ終わるのを確認してから、順番に出てくるのである。
おにーさんがカウンターの前に立ってこちらをそれとなく注視しているので、あたしみたいなほったらかしのファミレスのホスピタリティに慣れた品性のない食生活者にはある意味いたたまれない雰囲気であるが、ハイソサエティでラグジュアリーな奥様方にはこうでなくちゃというお給仕である。
大変おいしゅうございました。
まあ、無難にね。
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